ホンダ ベンリィCD125(初期型)の記録

古いビジネスバイクに乗っている方、CD125初期型(1966年式~1969年式)に乗っている方に向けて情報発信していきます。記事の追加情報や、記事の中に間違いがあった場合には教えていただけると有難いです。

前期と後期 その2

以前書いた内容以外に、CD125初期型の前期と後期(と勝手に呼んでいます)の外見で違うところ、どうやら違っていそうなところを追加で書いていきます。 (エンジン内部など、外から見えない部分の前期後期は個別の記事で紹介していく予定です。) その1とハンド…

タコメーター、油温計

ベンリィCD125(初期型)などの古いバイクに、純正のメーター以外の追加メーターをつけたい方もいるかと思い、ご参考に自分がつけているメータを紹介します。 今手に入るメーターはだいたい電圧が12Vで動くもののため、電装が6Vの古いバイクにつけるには、車体…

スパークプラグ

ベンリィCD125(初期型)のプラグはサービスマニュアルなどでは「日本特殊陶業(NGK) D-6HW」「日本特殊陶業(NGK) D-6HS」が指定されています。 それに対し「NGK D6HW」は廃番で手に入りませんが、「NGK D6HS」は現在でも普通に購入可能で、「NGK D6HA」も適合…

Lクランクケースカバーのオイル漏れ②(対策編)

ベンリィCD125(初期型)で起こりやすいLクランクケースカバーからのオイル漏れ(オイルシールが新品でも起きてしまう物)について、前に推定した原因への対策を書いていきます。 まず初めに、自分のCD125も完治はしていません。 なのであくまで対処療法の緩和措…

Lクランクケースカバーのオイル漏れ①(原因調査編)

ベンリィCD125(初期型)および、ほぼ同型エンジンのC92で起こりがちなエンジン左側からのオイル漏れ。 今回はその原因について書いていきます。 単にオイルシールがダメになっていてそこからオイル漏れを起こしているのであれば、オイルシールを新品に交換す…

エアクリーナー

ベンリィCD125(初期型)のエアクリーナーはプレスフレームの中に入っていて、胃袋のような形をしています。 エアクリーナーケース(ゴム製)内のエレメントは、キャリアとシートを外すとケースから引き抜くことができます。(差し込んであるだけ) 外した後はポッ…

エンジンオイルシール

今回はベンリィCD125(初期型)のエンジンに使われているオイルシールについての情報を書いていきます。 オイルシールは"回転軸+内部から圧力が加わる部分"に使用されるため相応の機能をもっている必要がある上、Oリングと違い特殊なサイズが使われていること…

配線図

ベンリィCD125(初期型)の配線図が必要な方は多いかと思いますので、載せておきたいと思います。 スマホで拡大しながら見ると配線が交差している部分で分からなくなってしまったりするので、線をその配線色にしてあります。(ちょっと雑ですが)

バッテリーボックスカバー

鉄のバッテリーカバー(83600-237-680B)が手に入ったので、プラのバッテリーカバー(83600-230-030B)と比較していきます。 ※鉄カバーは手に入れた純正品を補修、再塗装しています。 パッと見の形状は同じですが、全体の厚みと取付ボルト部の形状が違います。 …

ワイヤー、ケーブル

古いバイクのワイヤー、ケーブルは経年劣化していて取り替えたくなるものの、なかなか交換部品が手に入りづらいですね。 なので既存のものを補修しながら使っている方も多いと思います。 ベンリィCD125(初期型)では全部で4本のワイヤー・ケーブルがあるので…

アーシング

カスタムとして賛否両論のアーシングですが、古いバイクのアース不良が良く起こる部分や、アース不良が疑われる部分に「修理」として行うのであれば、当たり前ですが効果があると思います。 【オススメのアーシングポイント①:フロントウインカー】 ベンリィ…

減圧バルブ

自分のベンリィCD125(初期型)は高回転まで回すとクランクケース左のセルスプロケット付近からオイル漏れがあり、アレコレやってもなかなか直りません。(長いので別途書きます) しかし、減圧バルブを付けることで多少の改善が見られました。 具体的には、取付…

インナースロットル

現在のバイクはスロットルが巻き上げ式なのに対し、ベンリィCD125(初期型)はじめ70年代以前のバイクは「インナースロットル」であることが多いです。 巻き上げ式がスロットルワイヤーを直接巻き上げてスロットルケーブルを引っ張るのに対して、インナースロ…

カタログと広告

バイクや車のカタログ・広告って、発売されていた当時の雰囲気が分かって良い物ですよね。 自分もついつい買い集めてしまいます。 ここでは手持ちのベンリィCD125(初期型)が載っているカタログ・広告を紹介します。 今後また別の物が手に入ったら、追加して…

ライトバルブ

バイクで比較的頻度の高い交換部品でありながら、無いと主に安全面で致命的になってしまうライトバルブ。 ベンリィCD125(初期型)に使えるものが手に入るか心配になるところですが、今のところ入手性は割と良いです。 とはいえ、基本的にバイク用品店か通販で…

旧車整備のオススメ工具

「オススメの工具はなんですか?」 そう訊かれると、古いバイクを自分で整備している人は特に、色々語りたくなってしまうかと思います。 もし自分が訊かれたら、真っ先に答えるのは「T字ドライバー」です。 コーケン 157P-2(Ph2)、157P-3(Ph3) 古いバイクに…

最高速

バイク、特に小排気量に乗っていると気になる最高速。 実際に燃費以上にエンジンの調子を測るバロメーターにもなるので、気にする人も多いと思います。 問題は、それを測ることの出来る場所や状況がなかなか無いことでしょうか…。 そんな中、自分のベンリィC…

サービスマニュアル 構造編

サービスマニュアルと言えば、いわゆる整備書として整備に関わる様々な情報が載っている一冊(=構造・整備編)ですが、ベンリィCD125(初期型)では「構造編」のみのものもあったようです。 内容としては「サービスマニュアル構造・整備編」から整備に関する部…

コンタクトブレーカ

ベンリィCD125(初期型)の点火方式は、アナログなポイント点火です。 このポイント点火、自分は初めて触る前は身構えていましたが、触ってみると構造も単純で弄りやすく、一度調整すれば以降はそこまで触らなくても問題の起きない良いシステムなのが分かり、…

パーツリストとサービスマニュアル

バイク整備に必須のパーツリストとサービスマニュアル。 2022年現在、ベンリィCD125(初期型)のものは正規版も復刻版もどちらも入手可能です。 手っ取り早く欲しい、あるいは整備中に触って汚してしまってもあまり気にならないものが欲しい方は復刻版がオスス…

バッテリー

ベンリィCD125(初期型)には6V開放型バッテリー(レギュレータがないのでMFバッテリーは使用不可)を使用します。指定は"6V-12AH"。 資料や写真をみると「B54-6」「B41-6」といったバッテリーを使っているようです。 ということで代替品であろう「6N12A-2C」と…

セレン

現代のバイクではレギュレータ(レギュレートレクチファイア。「交流から直流への整流」+「電圧制御」)がついていますが、ベンリィCD125(初期型)は時代的に整流のみ行うセレン(セレニウムレクチファイア)が付いています。 セレンはプレスフレームの中に取り…

車体色(カラー)

ベンリィCD125(初期型)と言えば「黒」のイメージですが、「黒」以外に「スカーレット」も純正色であったようです。 純正色以外では、「関電(黄色)」「電電公社(水色)」といった企業専用色も。 この企業専用色がパーツリストにある「オレンジイエロー」「青竹…

燃費

燃費はエンジンの調子を知る指標の一つだと思います。 サンプル数が少ないですが、自分のベンリィCD125(初期型)が32~33km/L、ベンリィミーティングで会った方のCD125が30km/L前後とのことだったので、このあたりであればまぁまぁ普通調子なのかと考えていい…

セミアップハンドルとアップハンドル

ベンリィCD125(初期型)はフレーム番号1090365からハンドルが変更されています。 変更前が「セミアップハンドル(53100-230-040)」、変更後が「アップハンドル(53100-230-050)」です。 それに伴い、ワイヤー類もそれぞれ合わせた長さの2種類あります。 ただ、…

オイル交換について

一般的なオイル交換の作業方法について書いてもしょうがないので、ベンリィCD125(初期型)固有のことを書こうと思います。 (画像は取扱説明書から抜粋しています) ・指定オイル オイルは鉱物油でも全合成油でも何でもいいと思います。 「全合成油だとオイル漏…

前期と後期

古いバイクによくあることみたいですが、ベンリィCD125(初期型)も生産期間中に細かいマイナーチェンジがされているようです。 その中でも、フレーム番号が「CD125-1113472~」エンジン番号が「CD125-1113957~」は改正JISが適用されたタイミングとのことで、…

ベンリィCD125の諸元(スペック)

ホンダのサービスマニュアルより抜粋。 燃料タンク容量が9.5Lになってますが、取説や他の資料だと10Lだったりなので、どっちが正解なんでしょう?四捨五入してるだけ? 実際にタンクを空にしてからガソリンがどれだけ入るか見てみるのが確実なんですが、なか…

ベンリィCD125(初期型)って?

ホンダから1966年~1969年に販売されていたバイクです。 鋼板プレスフレームに、現代では珍しい125cc並列2気筒エンジンを搭載。 名前に「CD125」がつくバイクは他にも「CD125A」「CD125K」「CD125T」と色々あるため、区別するため”CD125初期型”という呼び方…