ホンダ ベンリィCD125(初期型)の記録

古いビジネスバイクに乗っている方、CD125初期型(1966年式~1969年式)に乗っている方に向けて情報発信していきます。記事の追加情報や、記事の中に間違いがあった場合には教えていただけると有難いです。

前期と後期

古いバイクによくあることみたいですが、ベンリィCD125(初期型)も生産期間中に細かいマイナーチェンジがされているようです。

その中でも、フレーム番号が「CD125-1113472~」エンジン番号が「CD125-1113957~」は改正JISが適用されたタイミングとのことで、パーツリストを見ていてもこの辺りのタイミングで変更になっているものが多い印象です。

便宜上、この辺りの変更の前後で【前期】【後期】と個人的に呼んでいます。

※一気に変更があった訳ではないので、あくまで「自分のCD125は前期だから、部品取りにも前期を買った方が合わないパーツも少なくて良さそうだな」程度の目安です。

 

この【前期】【後期】を判別している外見的なポイントを挙げていきます。

 

・タンクのエンブレム

【前期】リアルなウイングマーク

前期

【後期】現代的なウイングマーク

後期

 

 

・シリンダーヘッド

【前期】フィンが多い

【後期】フィンが少なく、ツルっとしている。

左が後期、右が前期

左が後期、右が前期

左が後期、右が前期

左が後期、右が前期

 

・クランクケース上部にあるオイルについての彫刻

【前期】シングルグレードでオイルを指定

前期

【後期】マルチグレードでオイルを指定

後期

何度も書きますが、あくまで【前期】【後期】の区別は目安でしかないので、パーツの適合確認はパーツリストに書かれているフレーム番号/エンジン番号から行ってください。

合わない例として、自分のCD125は【前期】ですが、シリンダーヘッドは上の写真の【前期】のシリンダーヘッドと互換性がありません。

外見上はほぼ同形状なのですが、オイルラインが違うため交換するとオイルが循環しなくなってしまいます。

(シリンダーヘッドは全部で4種あるようです)

 

そして…、パーツリストとフレーム番号/エンジン番号を見合わせれば完璧かと思いきや、やはりそこは旧車なので自分より前のオーナーがパーツを変えてしまっている可能性もあり、もはや現物合わせでしか分からないというのが実際のところかと思います。

 

奥が深いですね。