ホンダ ベンリィCD125(初期型)の記録

古いビジネスバイクに乗っている方、CD125初期型(1966年式~1969年式)に乗っている方に向けて情報発信していきます。記事の追加情報や、記事の中に間違いがあった場合には教えていただけると有難いです。

エアクリーナー

ベンリィCD125(初期型)のエアクリーナーはプレスフレームの中に入っていて、胃袋のような形をしています。

エアクリーナーケース(ゴム製)内のエレメントは、キャリアとシートを外すとケースから引き抜くことができます。(差し込んであるだけ)

外した後はポッカリ穴が空いています

そして外した純正エレメントですが、消耗品だからか数が少なく、かなり入手が難しいです。

手に入らないとなると、

 ①今ついている純正エレメントをエアブローで埃を飛ばしながら使い続ける。

 ②代替品を探してつける。

 ③新しく作る。

のどれかになる訳ですが、自分も②と③をやってみたのでそのことを書きます。

 

まず②です。

結果を先に書くと、これは失敗に終わりました。

 

純正エレメントの外形がΦ70.5×150くらいなので、それに近い大きさ、または収まる大きさのエアクリーナーエレメントを探して見たんですが見つけられず(殆どのものは入手前に寸法が分からなかったというのもあります…)、外径が近いパワーフィルターを買ってみました。

デイトナ パワーアドバンスパワーフィルター 品番:63369

テーパー形状のフィルターなので、これを逆向きに突っ込みます。

いい感じにハマります。

見た感じ良さそうだったのですが、実走してみたところ純正エレメントと比較して高回転域が回らず、いかにも空気が足りてない感じでした。

(メインジェットを変えてもさほど改善せず。)

そして何より吸気音がウルサイ。

プレスフレーム内で反響するのか、エンジンノイズや排気音よりも大きな音…。

ということで、この仕様は採用せず。

 

次に③です。

これが正解で、今もこの仕様にしています。

 

一からエレメントを作るのは手間とコストがかかるので、純正エレメントの濾紙部分を燃やして分解し、残った金属部を流用してエアクリーナーエレメントを作りました。

金属メッシュも劣化していたので市販のステンレスメッシュに交換し、ハンダで各部品をつけてあります。

内部はシートタイプのスポンジエアフィルターをカットしたものを筒状に入れています。

キタコの12㎜のスポンジエアフィルターを使っています(品番:0900-341-00000)

スポンジエアフィルターは少し大きめに切って押し込んで入れてあるだけなので、外して洗浄や交換が可能です。

もちろんインテークパイプとのフィッティングも何も問題ないです

そして肝心の実走ですが、純正エレメントと比較してエンジンの調子も吸気音の音量も殆ど違いがありませんでした!

(メインジェットも純正エレメントの時と同じ番手がベストでした。)

その後この仕様でそれなりの距離を走っていますが、何も問題ないです。

 

元から付いていた純正エレメントが本格的にダメになった後はどうしよう…という悩みが少なからずありましたが、この自作エレメントを作ったことで、交換パーツの心配が一つ減ってより楽しく乗れるようになりました。

自分としても今まで自作パーツはイマイチな出来になることが殆どだったので、上手く出来てお気に入りパーツの一つです。